ECUは Engine Control Unit の略で、簡単に言えばエンジンを制御するコンピュータです。では、何を制御しているのでしょう。基本的には、燃料の量、燃料の噴射タイミング、点火するタイミング、この3つをコントロールしています。
具体的に何のために制御しなければならないかというと、いろいろな運転条件の変化により、吸入空気量が変わると、それに見合った燃料の量、燃料噴射タイミング、点火タイミングが必要になってきます。
たとえば、アイドリングしているときに必要な燃料は少ない量で済みますが、全開で加速しているときには多くの燃料が必要になってくるということは容易にイメージできるでしょう。実際に走行する場合、アクセルを多く開ければ空気はたくさん入り、それに見合う燃料の量も増加し、逆に閉めれば少なくなります。このように吸入空気量は様々に変化しますから、その状況にあわせた燃料と点火の調節が必要になってきます。これを仔細に制御するのがECUの基本的な仕事です。
一般的に、車両メーカーが個々の車両に合わせて取り付けているものを純正ECU,車両を限定せずに取り付けることが可能なものを汎用ECUと呼んでいます。