PAGETOP

データロガー・汎用ECUの販売、レーシングマシンの計測、エンジンのマネージメントシステムの開発請負、レースのコンサルティング

Raycraft racing service

HOME > Column > 戦いすんで・・・ (準備編) | Raycraft racing service

Column

2010年8月8日

戦いすんで・・・  (準備編)

 

dscf0005.JPG

気がついたら6月5日を最後にコラムを全くアップしていなかった。スケジュールを見返すと、ちょうどそのあたりから耐久モードに突入していた。

今シーズンは”PLOT FARO PANTHERA”チームのJSB車両をサポートしており、シリーズ戦だけでなく、鈴鹿300Kmと8耐の耐久レースも同様にサポートしている。

オートポリスのレース後 (荒天のためレース自体はキャンセル) チーム監督と話し合い、今シーズンはメインカー、Tカーの2台をキッチリ準備しようということになった。  とはいうものの、プライベートチームでは特にスケジュールや予算、工数などの点で2台をキッチリ準備するのは並大抵のことではない。 それも”きっちり”というところがポイントで、2台準備できても2台ともちゃんと走らせられる状態にしておけるかどうかが重要で、Tカーが”部品はぎ取り号”になってしまうことが往々にしてあるからだ。

私たちレイクラフトの作業はというと、まず、ハーネスを製作しなくてはならない。

使用するECUはマレリのMARVEL、データロガーは2D、ダッシュパネルも2Dと基本的な電装品は全日本の前半戦で使用してきたものをそのままキャリーオーバーする。 ハーネスは1台分は新設、もう1台分は前半戦で使用していたものを一部耐久用に改修。

オートポリスから鈴鹿300Kmまでは実質2週間しかなく、ハーネスの製作は苦難を極めた。

新設ハーネスの”仮縫い”(車体に沿わせてハーネスの長さや納まりを確認する作業)を行ったのが6月4日、レースまで残り1週間を切っていた。

ハーネスの仮縫い

ところで、最近の車両はメーカーを問わず”土地代”が高い。つまり、ECUやデータロガーを搭載するスペースを探すのがとても難しくなってきている。

土地代の高いリア回り

GSX-R1000は幸いにもシートレールのスペースが比較的広いのと、PLOTのファブリケーションのセンスの良さできれいに納まった!  ノーマルの位置から移動させたのは、フュエルポンブ・リレーと、スタータ・リレーのみ。邪魔だったウィンカー・リレーは撤去。 加えてマレリのMARVELはラムダアンプが内蔵されているので、別でアンプを取り付ける必要もなくスッキリ。  2Dのデータロガーが省スペースなのは言うまでもないが、このロガーでCANが160チャンネル、メモリは1GB。

dscf0016.JPG

これで、鈴鹿300Kmに、2台体制で参戦するのに何とか間に合った。

今年は300Kmの事前テストがなく、ぶっつけ本番!

« »