久々にやって参りました。杜の都仙台!
青葉あふれる清々しい街並みに気分も上がります。
そして、久々のコラムアップ。ほぼ11か月ぶりの更新で、読者の皆様からはレイクラフトのコラムはどうなっちゃってるの? ていうか、もうやる気ないんじゃな~い?云々・・
とんでもございません。(きっぱり!)
やる気はあります。がしかし今シーズンはロードレースのお仕事が年明けから切れ目なしで続き、レースと双璧をなすレイクラフトの大事な仕事のひとつであるカスタム系のプロジェクトに手を付けられないままこの時期になってしまったのでございます。
いつも言い訳から始まるコラムの前振りはこの辺にして、本題の新規プロジェクトのほうの前振りに進みたいと思います。
こちらの車両をご覧ください。
オーナーのネームが刻印された、Ducati MH900e の限定モデルです。
そして、今回のプロジェクトのお題は「MHe DBW化計画」
この時点で、エーッ!?と思ったあなた。結構電気通。
DBWって何?と疑問を持って下さった方のためにDBWのことをちょっとご説明します。
DBWとはDrive by wire (ドライブ・バイ・ワイヤ) のことで、一言で言ってしまえばスロットルワイヤがないということです。
だって ”by wire”(バイ ワイヤ) て言ってるじゃないですかと突っ込まれそうですが、ここでいうwireは電気配線のこと。
つまり、従来スロットルワイヤでつないでいたアクセルを電子制御で動かすことです。
Fly by wire (フライ・バイ・ワイヤ)とはどう違うの?という更なる突っ込み、ありがとうございます。
もともとこのby wireのシステムは航空機の飛行制御システムに端を発していて、この技術が自動車、ひいては二輪車に応用されてDrive by wireとなっているのです。 二輪車に限ってはRide by wire(ライド・バイ・ワイヤ)と呼ぶこともあります。
自動車の世界では当たり前になっているDBWですが、現時点で二輪車でDBWを採用しているのは、国産スポーツバイクではヤマハのYZF-R6、YZF-R1だけです。
R6にDBWが搭載されたのは今をさかのぼること9年前の2006年、二輪量産車にこの技術を採用したことは当時としては画期的で、ヤマハはさすがだなあと感服したものでした。
現在はヨーロッパ車の多くがDBWを採用しています。 BMW, MV Agusta, Aprilia, KTM…。 Ducatiに至っては現行車でDBWのついていないモデルを探す方が難しいくらいです。
だからわざわざレアなモデルを探してきたわけではないですが、なぜにMHe?
この、ある意味ミスマッチとも思える珍獣モデルと最新テクノロジーのマッチング。
こんなディープなカスタムが出来るのは、やはりこちらでしょう!
フクダテクニカさんです。
今回は、ハーネスを製作するにあたってのデバイスの搭載位置や取り回しの確認。
これからのプロジェクトの進展に乞うご期待です。
お楽しみに~。