今回ご紹介するシフターは2機種。
まず一つ目は、イタリア スターレーン社の”パワーシフト”。
これは、シフトレバーのボルトにセンサーを共締めすることで、シフトレバーを踏んだときの荷重を感知するもの。 ドゥカティやMVアグスタなど、シフトロッドのないシフトレバーのタイプなどに簡単に装着できるし、その他のほとんどどんな車種にも取り付けることが出来るスグレモノ!
さらに、コントロールユニット側でシフター作動荷重レベルを10段階で設定でき、点火カットまたは燃料カットの時間も30msecから150msecまで10ms単位で調整できるから、車両やライダーのシフトフィーリングにピッタリの調整が出来てしまう。 そして、ユニット本体のシフト荷重モードの切替で、ストリートシフト(正チェンジ)、レーサーシフト(逆チェンジ)のどちらにでも対応可能。
これまで、良いシフターにめぐり合えず、「シフターなんて・・・」と思ってあきらめておられたライダーの皆様、そしてショップの皆様、だまされたと思って是非試してみていただきたい。 ただし、ユーザーのフィーリングにマッチする荷重とタイミングの設定には多少の時間は必要です。 ちなみにこちらのアグスタの場合は数回設定替えと実走を繰り返し、約1時間程度で”いい感じ”になりました。
取り付けなどの話は、↓こちらのフクダテクニカさんのブログに詳しく紹介されていますので要必見!
http://blog.goo-net.com/fukuda-tec/archive/261
続いて、二つ目のシフターは”NEMESIS”のリバースシフトレバー。
こちらは、ドゥカティのスーパーバイク系用で、なお且つ、レーサーシフト(踏み込んでシフトアップ)限定ですが、これまで、これ系の車両に合うシフターレバーはお値段の高いドゥカティコルセ部品しかなかったので、そういった意味では汎用ECUとの組み合わせという前提はありますがシフターを付けたいユーザーには朗報です。
ユニット本体にシフタースイッチがONになる荷重の調整が出来るねじが付いていますし、シフター機能のある汎用のECU(M197やNEMESIS)のシフトディレイタイムと合わせてセッティングすれば確実に最適なカットタイミングを設定することが可能です。
実際今回は1098Sへの取付でしたが、M197との組み合わせでは出荷時のスイッチON荷重のままでECU本体での点火カット時間の調整のみでOKでした。
また削りのレバー本体はかなり高級感もあり、取り付けも簡単な上、レバーのポジションの調整もいろいろ出来ます。
接続はM197でもNEMESISでもマテシス(ドゥカティ診断装置)のコネクタにつなぐだけ。
↓こちらに、詳しい取付の解説や画像が紹介されています。
http://blog.goo-net.com/fukuda-tec/archive/262
シフターは”あれ便”(あれば便利)と思われている方も多いと思いますが、一度使ったら 「もうシフターなしでは走れない」 という話は、シフターを使っているライダーの方々からはよく聞きます。
一方で、フィーリングの良いシフターにはなかなかめぐり合えないという話もよく聞きます。
シフターは部品をつけるだけで完了するものではなく、車両やライダーに合わせた”セッティング”が必要な機能です。
今回ご紹介した2点は、セッティングをちゃんとすれば必ずユーザーの期待にこたえてくれる部品だと、自信を持ってオススメします。