最近コラム読者の方にお会いするたび、コラムのアップが滞っているとのご指摘を受け平謝りの日々が続いておりました。
ご無沙汰しておりました。ネコラムです。
前回アップからすでに3ヶ月が経過し、隔月刊どころか季刊になってしまっていますが、今回もめげずにアップします。
御題はすでに賞味期限ギリギリの鈴鹿8耐ネタです。
まだまだ残暑厳しい折ですが、秋の夜長の夜更かしに、レイクラフトの夏の思い出にお付き合いください。
レイクラフトでは2012年の鈴鹿8耐も、昨年同様EVAトリックスターレーシングチームのエンジンマネージメントを請け負いました。2年目のKawasaki ZX-10Rですので、電装品もさらに戦闘力をアップ!
ECUは昨年に引き続き、マイクロテック製のM232R。 これに、新たにいくつかのロジックを追加しました。
その中でも注目のロジックは、”カットオフ”。「 これに尽きます。」 (主任技師 談)
このロジックは、耐久レースの重要なポイントとなる燃費向上に大いに貢献するロジックで、その内容は次のコラムで詳しくご説明します。
データロガーは2D製ですが、今年は昨年よりグレードアップして4CANのメモリーモジュール。これの最大の特徴は通信がTCP/IPであること。ダウンロードはUSBの約3倍の速さです。
CANのチャンネル数は160チャンネル、メモリは2GB、Deutschのオートスポーツコネクタはリアルレーシングの定番。かっちりしたつくりは2Dならではのハイエンドモデルです。
さらに新規投入は2DのMidi Dash(ミディダッシュ)。Moto2でも使用されている2D最新のディスプレイです。
これは、従来のMini Dashに比べて液晶画面の面積が約1.5倍、表示できる項目が増えてかなりの武器に!この武器がどれほど役に立ったかはあとで詳しくご紹介します。
続いては以前にもご紹介したことのあるハンドルスイッチ。
ゲーム機のボタンのように見えるのでレイクラフトでは通称「ファミコン」と読んでいるスイッチです。 TC(トラクションコントロール)のアップダウン、マップの切り替え、ピットロードリミッターのON/OFF、エンジンのキルスイッチ、燃料カウンターのリセットと、このスイッチセットでこれだけの仕事をこなしてくれる優れものです。
そして、シフター。 よりよいシフトデバイスを求め続けるわが主任技師が今年ロックオンしたシフターは、フランス TEXYS社製のTexense モータースポーツシフター。
荷重セットは決して簡単ではありませんが、一度適正な荷重をセットすれば、その信頼性、作動性、確実性は他の追従を許さない・・・とちょっと大げさすぎましたが、かなり良かよ~!(なぜか九州弁、実は九州にて執筆中・・)
これらの武器を引っさげて、モタード@伊那が終わった直後から、レイクラフトは8耐モードに突入したのです。
そして6月7日の鈴鹿公開テストを皮切りに、6月最終週にも鈴鹿テスト、7月は毎週テストと8耐に向けて怒涛の追い込みが始まったのでした。
この後もレビューは続きます。 お楽しみに!