前回のコラムで、マイクロテックのECU M206をYZ450F用に設計変更してもらう話しをしました。
ちょうど昨年12月、マイクロテックに商談で訪問する機会があり、そのときに事情を説明して設計変更を依頼。 YZ450Fの配線図とトリガーパーターンなどの仕様を説明し、必要な変更部分を確認してもらい、なんと翌1月中旬にはM206がYZ450F用に変身して帰ってきました。
間にクリスマス休暇と、年末年始休暇を挟んだにもかかわらすこの早さ!
凄すぎるマイクロテック!
日本のECUメーカーには絶対まねできないワザですね。
というわけでECUの段取りは出来ました。
あとはいつもの大仕事、ベースマップ製作です。
オリジナルのハーネスとセンサー類、そして純正ECUをワークショップに送ってもらい、例のごとく任意波形発生器を使用し、エンジン回転とスロットル開度ごとの燃料と進角のデータを細かく計測してゆきます。(毎度毎度ミミタコでしょうが、これがホントに地道なマップ作りの実態なのです。)
ベースマップが出来たら、次はハーネス製作。
モタード車に限らず最近のバイクは本当に土地代高くて大変です。まして、オフロード車は究極のミニマム・レイアウト。
どこにECUを置けばいいんだーっ!?
↓ ここしかありません。
ECUの取り付けプレートは鈴鹿ディライト謹製です。
2月、極寒の仙台ではじめての火入れです。 なぜ仙台か? それはまた別の機会に。
仙台のフクダテクニカさんのシャシーで始動。 寒いし、キックだし、始動は大変?と思いきや恐るべしマイクロテック。始動はすこぶる快調。
じっくり作りこんだベースマップを注入してエンジンテスト。 良い感じに回ります。 決して寒いからだけじゃなく馬力も出てます。
3月初旬、シェイクダウンを目前に控え、鈴鹿の「セレクション」さんのワークショップをお借りしてECU、ハーネス、ロガーの取付を行いました。
ハーネスはロードのバイクに比べたらコンパクトでいいのですが取り回すスペースもこれまたコンパクトだから結局レイアウトはパズルです。
ところで、鈴鹿のセレクションさんには今回はじめてお邪魔したのですが、モタードやモトクロス、エンデューロ、などオフロード系に特化したとてもマニアックなお店で、社長の木村さんもとってもフレンドリーで楽しい方です。 三苫号のECU取付の際もいろいろわがままを聞いていただきました。
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セレクションのブログ=>「セレログ」も楽しいので覗いてみてください。 ミトマックス情報もあります。
そんなこんなで、なんとかかたちになりました。 狭いながらもロガーまで取付できました。 ホッ。
後はシェイクダウンを待つばかり。