答えはSuzuki Bandit 1250でした。
何の答えかって?それはこちらのコラムを読み続けていただいている読者の方ならおわかりのはず。6月11日アップの”クイズです”のコラムの答えです。
今回は、ネイキッドにこだわり、Suzuki Bandit 1250でレースを続けておられる兵庫県神戸市の tops LIFE 今村和典さんをご紹介します。
今村さんは、10代の頃からレースが好きで好きで、20代前半までどっぷりレースに人生を捧げ(表現ちょっと大げさ?)鈴鹿選手権に参戦する選手権ライダーでした。
今、ゼッケンにしている”41”は、当時鈴鹿選手権でチャンピオンを獲った時の栄光のナンバー! ハガノリ(芳賀紀之選手ーWSBで現在アプリリアで参戦中)や、宇井(宇井陽一選手-元GPライダー、現在全日本ロードレースに参戦中)よりも「オレが先!」とはご本人談。
その後一旦はレースから遠ざかったものの、友人の誘いもあり2004年頃から再びサーキットへ。 GSX-Rなどを駆り、主にサンデーレースに参戦。 大ケガにも遭いながらもやっぱりレースはやめられない。
現在のBandit1250に行き着いたのは・・・
みんなが乗ってないクルマで速かったらエエねん!
GSFは車体がエエねん!
世界最速の水冷Banditをめざすのがエエねん!
というわけなのです。
しかし、いかんせんベースがプロダクションのネイキッドバイク。 ストレートでST600に離されてしまうのが悔しい!!!
そこで、マイクロテックのM232R 投入! シフタースイッチはスターレーンのパワーシフト。
燃料を調整してパワーベストにセット、進角を調整して開けやすくて速いバイクに仕上げてゆきます。
レイクラフトでは、ECUのセッティングに2DのCANロガーを使用しています。 GPSも内蔵されているので、ライン取りも確認でき、
早いセットと速いセットを両立。
そして、決戦は日曜日、鈴鹿FUN&RUN
ライダーも愛機も勝負服に着替えていざ出陣。
緊張の中、エンジンは小気味良く一発始動。
予選に向けてピットアウト
予選は、NK-1クラスではトップ。 総合でも6番手の好感触。 スーパーバイク系ドゥカティやKTMなど並み居る競合との混走でこのポジションはなかなかのもの。
決勝を待つ愛機 Bandit
昭和のライダー。 ポンダはここ ↓
決勝はスタートも決まり、2コーナーで4番手までポジションアップ。 西コースで6番手まで下がったものの、格上のドゥカティ1198Sと熾烈なバトル。 結果は、クラス優勝。 総合でも4位の好成績をおさめました。 拍手!!!
しかし、ファイター今村はこの結果にもまだまだ納得は行っていない様子。
頭の中にはすでに次の作戦が・・・
・・・秘密です。
戦いすんで、ようやく今村スマイルが戻りました。
今回フルコンを投入して、今まで注目していなかったいろいろなことに発見があり、Banditのさらなる進化がますます楽しみになってきました。
こういう、オトナのレースの楽しみを満喫している方、日本でももっともっと増えていってほしいですね。
レースは楽しく!
追記: ところで、以前こちらのコラムの「レースは楽しく! GSX-R編」でご紹介した、テイクアップ 田村武士さんは、見事、6月19日開催の岡山ロードレースシリーズ、マイスター/JSB1000/ST1000クラスで優勝! 自己ベストを更新といううれしいおまけ付きでした。
レースは楽しく! レースは最高!